大会長挨拶

 この度、第13回日本再生歯科医学会学術大会・総会を担当いたします日本歯科大学新潟生命歯学部の五十嵐勝でございます。日本海側初の開催になりますが、この機会を与えていただきました関係各位に心から感謝申し上げます。私自身のみならず実行委員長の佐藤 聡教授、ならびに講座員一同、大変光栄に存じております。皆さまにとって想い出に残る実り多い大会となりますよう努力いたしたいと思います。
 さて、再生医療は、医学、歯学、工学を軸とし、その他多くの分野が総合されて成り立っております。そしてアベノミクスで謳われる「3本の矢」の3番手、成長戦略の中核の一つにも含まれております。成長戦略のうちの医療分野においては、医療の国際展開を図る官民共同組織の設立、iPS細胞研究への多額の支援、再生医療製品の審査期間の大幅短縮など、医療分野の産業化策、さらに米国の医学研究拠点である国立衛生研究所(NIH)に相応する日本版施設の創設なども含まれており、国家を挙げた位置付けが確立されました。そのような中で、基礎研究の重要性に加え、世界をリードする臨床応用の期待が重要視され、そのためには歯科、医科を融合した研究が最終目的達成の近道とも考えられます。
 本学会は歯学を中心とした再生医学から創設された学会とはいえ、歯、歯周組織などの個人細胞を有効活用することにより、全身の再生医療に貢献できるという将来の明るい展望を持つ学会ともいえます。
 第13回学術大会は、臨床応用に近づいた再生医療の躍進を全身の疾患を対象として検証する学会を目指して開催すべく、「口腔から全身への再生医療を考える」というテーマで開催したいと思います。
 そこで教育講演を京都大学再生医科学研究所の田畑泰彦教授、順天堂大学医学部附属順天堂病院形成外科の水野博司教授、東北大学大学院歯学研究科口腔修復学講座の齋藤正寬教授、厚生労働省医政局研究開発振興課再生医療研究推進室ヒト幹細胞臨床研究対策専門官の飛田護邦先生にお願い致しました。
 シンポジウムでは、歯科再生医療からの臨床応用の取り組みとして、日本歯科大学生命歯学部発生・再生医科学の中原 貴教授、新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食環境制御学講座歯周診断・再建学分野の吉江弘正教授、広島大学大学院医歯薬保健学研究科応用生命科学部門歯周病学研究室の栗原英見教授にシンポジストをお願いし、臨床再生医療に関する現状と展望についてのディスカッションを企画いたしました。また、一般発表としてポスター発表を準備いたしましたので、多くの皆様のご参加をお願い申し上げます。
 最後になりますが、皆さまが楽しく学会を満喫できますよう期待し、皆さまの学会参加を心よりお待ち申し上げます。

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