会長挨拶  
阿部教授

第46回日本神経眼科学会総会
会長 阿部 春樹
新潟大学大学院医歯学総合研究科視覚病態学分野(眼科学)教授

 この度、第46回日本神経眼科学会総会を、平成20年10月11日(土)・12日(日)の両日にわたって新潟市の新潟コンベンションセンター(朱鷺メッセ)に於いて、開催させて頂くことになりました。このような歴史と伝統のある学会を新潟市で開催させて頂きますことは大変名誉なことであり、参加者の皆様方に喜んでいただけるような学会にすべく、現在準備を進めております。
 本学会は神経科学(Neuroscience)を基盤とするあらゆる学問、すなわち神経内科学、脳神経外科学、精神科学、神経放射線学、神経耳科学、神経生理学、神経化学、神経解剖学そして脳神経病理学などと眼科学を結びつける学際的領域の学会です。したがいまして、眼科医、神経内科医、脳神経外科医、神経生理学者、神経解剖学者そして検査や視能訓練を担当するスタッフなど多岐にわたる関係者で構成される予定で、眼科学的にも重要な視覚系や眼球運動系の疾患を中心に眼瞼運動、瞳孔運動、調節、輻湊および開散などに関する臨床研究および基礎研究の成果を発表する場となります。
 プログラムですが、まず招待講演として米国ペンシルバニア大学の神経眼科部門のGrant T.Liu教授に「Pediatric Neuro ─ Ophthalmology」というタイトルで小児の神経眼科学の臨床の最新の進歩についてを講演していただきます。なお講演の内容はサイドスクリーンに日本語の解説を用意いたします。次に特別講演1として、中田 力教授(新潟大学脳研究所 統合脳機能研究センター長)には「高磁場および超高磁場MRI装置の臨床応用」というテーマで世界的にも最先端の研究成果について判り易くお話しをしていただきます。また特別講演2としては、中塚和夫教授(大分大学眼科)に、先生のライフワークの集大成として、「大脳性色覚異常─神経心理学的症候としての特異性」というテーマで講演していただきます。さらにサイエンティフィック・レクチャーとして、田中惠子教授(金沢医科大学・神経内科)に、「多発性硬化症と抗アクアポリン4抗体」というテーマで神経免疫学の最前線の研究成果について、また車田正男教授(新潟大学・神経解剖学)に、「非膝状体視覚系:大脳基底核を含めた神経回路網の最近の知見」というテーマで神経解剖学の最新の知見についてお話をしていただきます。さらに一般講演とポスター展示も各分野から幅広く募集しますので、ふるって御応募下さい。次にランチョンセミナーも両日とも神経眼科学と眼科学のトピックスをとりあげて、充実した時間をすごしていただきますよう企画しております。さらに、12日(日)午後の神経眼科講習会では、「明日から役立つ神経眼科」というテーマで、視能訓練士や研修医そして臨床医の先生方や神経眼科学に興味を持つ皆様に臨床の現場ですぐに役立つ大変わかりやすい講習会を企画しましたので、こちらへもふるって御参加ください。
 本学会を研究発表や、情報交換の場として、また教育研修の機会としてとらえて、積極的に参加していただきたいと存じます。皆様の御参加を心よりお待ちしております。