大会長挨拶
 この度、第6回日本口臭学会学術大会を日本歯科大学新潟生命歯学部で開催させて頂くこととなりました。
 本学会の名称である“口臭”を広辞苑で検索してみると“口腔および呼気のいやなにおい。口中の不潔または気道・消化器の疾患からおこる”といった一徴候であることが読み取れます。現在、医療系の学会は国内に500団体以上あると思われますが、一徴候を学会名称に掲げる団体は少ないと思われます。一方、近年の複数の民間企業が約800〜2000名を対象に行った口臭に対する意識調査の結果では、約70%が“口臭が気になる”と回答しており国民の口臭に対する関心の高さが窺われます。このような中、一つの徴候に対して専門分野を超えた基礎医学、または診療科が集い合い診断法や治療法について学術的な議論が行われている本学会は、まさに国民の要望に応えることの出来る学術団体と考えられます。
 今回の学術大会では、テーマを「口臭治療の現在と未来」とし、これまで解明されてきた口臭の基礎的、臨床的な内容を整理するとともに今後の口臭治療について考える機会とさせて頂きたいと考えております。学会初日の7月4日には、教育講演1において“口臭発生における細菌の役割”について福岡歯科大学の米田雅裕先生に、また特別講演「検査で異常がない口臭をどうするか?」では、東京医科歯科大学の豊福 明先生にご講演を頂きます。さらに学会2日目の7月5日には、「舌苔をどう考えるか」といったテーマでシンポジウムを企画しております。シンポジストには細菌学の立場から鶴見大学歯学部の前田伸子先生、漢方と介護の現場から九州歯科大学の柿木保明先生、口臭予防の観点から福岡歯科大学の谷口(鈴木)奈央先生、さらに歯科衛生士の立場から日本歯科大学新潟病院の藤田浩美先生にご講演頂きます。また学術大会の最後には教育講演2で“心理的口臭症の用語を整理する”内容について慶応大学の角田博之先生にご講演を頂きます。
 今回学術大会を開催する7月はじめの新潟は、非常に天候も安定した日が続くおすすめの季節であります。多くの本学会会員、ならびに口臭に興味のある皆様の参加と活発な意見交換が出来る場となれば幸いです。皆様のご参加を心よりお待ち致しております。